寝言

好きな子たちを勝手に語る

オタクは繰り返す

事の始まりは5ヶ月ほど前の話になる。(今自分でも「え?そんなつい最近のことなの?」とびっくりしている)

突然ふと思い立った私は久しぶりに幼馴染に連絡をした。多分3年ぶりくらいだったと思う。彼女は私がオタクであることを知る数少ないリア友で、そんな彼女自身もジャンルこそ違うがオタクだった。そんな私たちの唯一の共通ジャンルがジャニーズだ。

 

 

私は幼い頃KinKi Kidsにどハマりし、少ないお小遣いで雑誌を買い、出てる番組は全て録画、当時のサイン帳の類はキンキに関わる回答ばかり。今思えば完全に剛くんにリアコだった。その興味はキンキのみに留まらず、ジャニーズJr.にも飛び火。コンサートではJr.当時の翔くんや松潤のうちわまで買ってもらったことを覚えている。

(ここでなんとなく私の年齢の察しがつくと思うが優しい心で見なかったフリをして欲しい)

 

所謂ジャニーズJr.黄金期にリアルタイムで触れていた私は成長するにつれて一度はジャニーズを離れ別ジャンルのオタクになるのだが、それから長い年月を経て社会人になり、再びジャニーズに心奪われることになる。

 

手始めにまず私は(…大倉くん顔が良すぎん…?)と関ジャニに堕ちた。そしてほどなくしてジャニーズJr.について知りたくなった。

当時スカパーではジャニーズJr.ランドという番組がやっていて、デビューしたてのSexyZoneやその他Jr.達を覚えるのにうってつけ。シャカリキダンスがとにかく可愛い松松、不憫キャラの谷村が推しになった。(担当といえるほどのことはしていないライトな茶の間だったので推しという位置付けが適当だと思う)

その頃既にJr.からデビュー組まで適度に網羅する立派なジャニオタになっていた幼馴染とはよく谷村の話で盛り上がり、彼女とのLINEの背景画像を『栗田くんをお姫様抱っこする谷村』にしたりした。

 

その後私は実生活の色々が重なりオタクであること自体から離れ幼馴染とも疎遠気味になってしまったものの、根っからの性癖が治るわけもなく数年後にオタク人生を再開させた。

 

 久々に幼馴染に連絡をとったのは、私が完全にオタクとしての生活基盤を整えた頃である。

 

 

約3年ぶりの再会はほぼ互いのオタク話で埋め尽くされたが、ふとあの頃を思い出し「そういえば谷村ってまだ事務所いるの?」と尋ねたことをきっかけに話題は一気にジャニーズ一色に。

松松が同じグループに所属していることもその時初めて知った。私の中で彼らはセクシー松で止まっていたので「TravisJapanにいるよ」と言われても(松松が?トラジャ?)と全くピンと来ない。というかTravisJapan自体(朝日がいるんだっけ?あと誰だっけ?)程度の認識しかなかったため、この件についてはあまり話が膨らまなかった記憶すらある。

 

こうして具体的な想像は何ひとつできないまま、なんとなく私の頭に『TravisJapan』という単語だけがしばらくぼんやりと残った。残っただけで、どんなグループだろうとググることもなければ、松松の近影を確認することもとくにしなかった。

なぜならばその時ちょうど私はテニミュの当落が出た直後で、飛行機の手配やチケットの支払い、その他諸々のことで頭がいっぱいだったからである。

 

 

こうして私とTravisJapanの出会いは一見大した意味もなかったかのように一旦幕を閉じるのだが。

その数週間後、突然事態は動き出した。