寝言

好きな子たちを勝手に語る

担当とは決めるものじゃない、落ちるものである②

前回担当とは決めるものじゃない、落ちるものである① - 寝言の続き

 

トラジャにはジャニーズJr.ランドに出演していたメンバーが多く最低限顔と名前くらいは知ってる子が大半の中、川島如恵留くんはトラジャ内で私が唯一顔も名前も知らないメンバーだった。

『アクロバットが綺麗でロイヤルで頭が良い、トラジャ幼稚園の先生』

そんなごく一般的な印象を例に漏れず私も彼に抱いていて、めちゃくちゃ失礼ながら(でもあんま好みじゃないしな)とか最初のうちは思っていた。その時の自分に「ほんとお前死んだ方がいいよ」って説教してやりたい気分である。

 

そんな箱推しというわりに若干淡白な感情はYouTube動画を何度も見ているうちに自然と変わっていく。

 

ハマり始めの頃、私はとにかくダンス定点動画やライブ動画を繰り返し見ていた。とくにこの2つ。

カウコン→https://youtu.be/jtNGtaKBw0E

ハピグル定点→https://youtu.be/qfWEJHOklyo

長いこと2.5次元舞台のオタクをしているせいかダイレクトに伝わってくる演者のテンションみたいなものが好きで、トラジャの表現豊かでハイレベルなパフォーマンスはめちゃくちゃツボだった。夢ハリやDWMなど、トラジャの曲はどことなくミュージカルを観ている感覚に近いものがあり、なかでも如恵留くんのパフォーマンスはその要素が特に強いように感じた。この時点では彼のダンスに惚れた!というより、他のメンバーとの相違に興味が湧いたんだと思う。

 

 

如恵留くんの人間性が気になり始めたきっかけのひとつが、彼の持ち込み企画であるトラジャ村の回。別名:如恵留リアコ回。

川島如恵留のトラジャ旅その1→https://youtu.be/IbFNUfDnGw4

その2→https://youtu.be/zbTb9JwxfkE

その3→https://youtu.be/rza_5_XW4yg

 

まずそのフットワークの軽さと行動力に驚いた。普通、スタッフを付けず1人で海外(しかもなかなかな秘境)へ行ってYouTube動画を撮ってくるアイドルはいない。なにその度胸。

語学力も忘れちゃいけない。英語で難なくコミュケーションを取る様子はシンプルにかっこいい。見知らぬ土地で度々起こるハプニングにも対応出来るのだから、「ちょっと話せます〜」程度のレベルでは無いのだろう。まじですげえ。

特に感心したのは彼の言葉選びだ。異文化だらけの異国の地、お葬式やお墓など許可を得てるとはいえ失礼にあたるようなことは避けたいテーマで彼の説明は的確でリスペクトを欠かないものだった。

 

たとえ貰った果物がクソ不味くてもせっかくだからと残さず食べる。

困ったら臆さず現地の人に話しかけて助けてもらう。

簡単なようで誰でも出来ることではない。川島如恵留の人柄、誠実さ無くしてこの旅は成立しなかった。

そしてこの後起きる心境の変化に大きな影響を及ぼしたのは、他のYouTube動画では気づけなかった如恵留くんの素の可愛さである。

ほぼセットされてないナチュラルなヘアスタイル、カジュアルでシンプルな大学生っぽいファッション。眼鏡。寝起きの顔。「二度寝しちゃった」という事実。ポンコツ過ぎる食リポ。交通費が無くなるってわかってるのに使っちゃう謎の勢い。

 

(か、可愛い…この人…なんか可愛い…)

 

なんでも出来ちゃう完璧な如恵留くんとはまた違った彼の魅力にやっと気付くことができたのである。

ひとつ気が付くとその勢いは加速する一方だ。下ネタが苦手なところ、人を卑下する笑いが嫌いなところ、メンバーやファンへの愛が重いところ。まだ20代前半の男の子にしては出来すぎている人間性に尊敬の念すら覚えた。

 

しかしこの時点ではまだ『好みの顔じゃない』問題から脱することが出来ていなかった。彼が素晴らしい人間であることはわかってもそれと推すことをイコールに考えられず、どうしてもそのポイントにこだわってしまったのだと思う。我ながら頑固過ぎる。

 

如恵留くんなのかもしれない、でも確信が持てない。

 

何かヒントはないかとYouTubeを何度見返しても答えは出ない。いい判断材料になるだろうと楽しみにしていた8.8は心がぐちゃぐちゃでなんかもうそれどころじゃなかった。

悩むのに疲れ、なんかもう担当とか別によくない?と投げ始めた頃。いよいよサマパラ配信の日がやってきた。

みんな可愛いし、相変わらず元太の顔はめちゃくちゃ良いし、うみんちゅの「ねぇご飯まだ〜?」に無事死んだ。

 

そして、その時は突然訪れる。

 

ニノのソロ曲『また今日と同じ明日が来る』

薄いカーテンのようなものの向こう側、はっきりと彼らの姿が見えない中で表現される世界観。

如恵留くんの綺麗な横顔、鮮明には見えないはずなのに豊かな表現力により伝わってくる切なさや苦悩に心臓をガッと掴まれた。

 

(あ、めっちゃ好き)

 

その瞬間、あれだけ悩んでいたのが嘘のように静かにストンと落ちるのを実感した。もしその時の私を見ている第三者がいたら『人が恋に落ちる瞬間を初めて見た(byハチクロ)』とか言ってたと思う。

 

結局誰が好きとかなんで好きとかそんなことをいくら頭で考えようとしても無駄で、まるで恋に落ちるみたいに来たるべき時が来れば必然的に担当は決まる。

まあきっと一般的な自担との出会いはもっと早い段階で気付く素直なものなんだろうけど…。

 

こうしてめんどくせえ回り道を経てようやく如恵留担の私が誕生した。

今ではどんな如恵留くんを見ても(可愛い!!)(かっこいい!!)(美人!!)(天才!!)(世界一幸せになってほしい…!)と頭を抱える日々なので、人間とは本当に愚かである。

 

 

後日、事の経緯を幼馴染に報告すると

「いいと思う!如恵留くんなら間違いないよ!○○には如恵留くんみたいな人が合うと思ってた!」

と新しい彼氏を紹介したみたいな祝福をしてもらった。

良い友を持って本当に幸せだ。